2018 SUPER GTシリーズ第8戦(最終戦)は、11月10〜11日にツインリンクもてぎ(栃木県)においてシリーズ最短の250kmレースとして開催。GT300クラス予選21位からスタートした#5 マッハ車検 MC86 Y’s distraction(坂口夏月/平木湧也)は、マシントラブルに見舞われながらも粘り強く完走し18位。シリーズ20位で新体制のシーズンを終えた。
ツインリンクもてぎのロードコースは、短いストレートを直角ターンで結んだ区間が多く、また後半に長い下り坂と直角ターンを持つタイヤやブレーキに厳しいコースレイアウト。コーナーからの立ち上がりにパワーをかけやすいGT3マシンには有利だが、マザーシャシーには厳しい。また今回は最終戦のため、これまでの7戦全戦に参加した車両はハンディウェイトが0kgとなるが、 #5 マッハ車検 MC86 Y’s distractionはタイラウンドをスキップしており、前回の入賞分4kgのウェイトを搭載しての参戦となった。
10日朝に行われた公式練習は、前夜の雨がコースに残ったハーフウェットコンディションで、途中でラインは乾いてきたが、このセッションでは満足なセッティングも行えないまま23位で終えることとなった。午後の予選は曇りで気温22℃、路面温度26℃というコンディション。Q1を平木が担当しコースイン。4周タイヤを暖めアタックを開始をし終盤に1分48秒656、そして最後のアタックで1分47秒996へタイムアップしたが21位にとどまり、トップ14台が進めるQ2への進出はならずここでグリッドが確定した。14位との差は0.341秒というわずかな差だった。
11日は朝から好天に恵まれた。スタートを担当したのは坂口だったが、フォーメーションラップが始まってもエンジンがかからず、コース係員によりピットへ押された。ピットでようやくエンジンに火が入り坂口はピットロード出口で、ピットスタートとなった。数周でタイヤも暖まり、坂口は10周で最後尾の29位から順位を26位へ上げて15周目にピットイン。タイヤ交換はせず給油のみの作業で、ここで交代した平木がゴールまでのロングランを担当することになった。 平木は27位でコースへ戻りブレーキとタイヤを労わりながら、じわじわと順位を上げて最後の5周で2台をかわして順位を18位まで上げてチェッカー。昨年のシリーズ22位より順位を上げた20位で今シーズンを終えることとなった。
「グリッドではECUのトラブルでエンジンがかからず。ピットスタートになってしまい序盤はタイヤが十分暖まっていなかったので同じピットスタートのGT3の車両にもかわされてしまい、自分の中でも満足できるような内容ではなく苦しい展開でした。今年もポイントを取れたのがオートポリスだけでした。もっとドライバーもクルマも、コンスタントにポイント圏内を走れるようにならないといけませんね。もっと突き詰めて来年につなげることができれば、もっと強いチームになると思います」
「今年は、ブレーキの開発を進める一年ではありましたが、ブレーキに厳しいもてぎでも課題はあるものの、走りきることができて良かったと思います。 マッハというチームでGTデビューができました。ルーキーにも優しく一年でいろんなアドバイスをもらえ、やりやすかったです。一年の経験で成長できたと思いますので、これを来年に生かしたいですね」